考える人

村上春樹のインタビューはさほど多くはない。

また、その経緯自体も今回のインタビューの中で触れられている。

初期には、村上龍糸井重里との対談もあるにはあるが、ほとんどが絶版となっており、自己の発言を閉じようとしている作家の意志も感じられる。

そんな中の『考える人』のロングインタビューは興味深かった。

『1Q84』のなかでBOOK3に一番彼自体が重きを置いていることを知るだけでも、自分として得心できたし……。

なによりも作家の仕事ぶりがリアルに伝わってきたことが、貴重であった。