2010-07-24 考える人 読書 村上春樹のインタビューはさほど多くはない。また、その経緯自体も今回のインタビューの中で触れられている。 初期には、村上龍や糸井重里との対談もあるにはあるが、ほとんどが絶版となっており、自己の発言を閉じようとしている作家の意志も感じられる。そんな中の『考える人』のロングインタビューは興味深かった。『1Q84』のなかでBOOK3に一番彼自体が重きを置いていることを知るだけでも、自分として得心できたし……。なによりも作家の仕事ぶりがリアルに伝わってきたことが、貴重であった。